1月17日(月曜日) 10年
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早いもので阪神淡路大震災から10年だそうです。
あれからもうそんなに経つんですねー。
あの日ほど自らの死を意識した日はありませんでしたねー。
当時おみつさんは高校生でした。
早朝に突然訪れた激しい揺れは、さながら家を丸ごとひっ掴んでシェイクしているような勢い。
あまりに激しい揺れの中では、机の下に潜り込むどころか一歩だって動くことが出来ませんでした。
天井を見れば今にも崩れ落ちてきそうで、仕方なく無意味だとはわかりつつも布団に潜り込みました。
周りでは家の軋む音や物が落下する音が激しかったはずなのですが、そんなところに気を回す余裕なんてありません。
今体感しているこの現象がいわゆる所の大地震なんだと理解した時、このまま天井に押し潰されることを意識しました。
そーなるともういろんな事を考えちゃいます。
あー・・・このまま死ぬんかぁ。
昨日まで割と平凡に暮らしていたのになぁー。
ほんまに何の前触れもなく来るもんやねんなぁ。
まーこうなったらもうしゃーないかー。
・・・・・・・・・。
うーん、既にこの世を去った先人達もこんな風に最期の瞬間を迎えとったんかなぁ。
死んだらその後ってどーなるんやろうなー。
なにものーなってしまうんやろかー。
それとも死後の世界なんて物があったりするんかなー。
うーん、まさか自分がその境地に足を踏み入れることになるとはおもわんかったけど・・・
こーなるとどうなるんかちょっと楽しみかも。
・・・・・・・・。
つーか天井落ちてきたら痛いんやろうなー。
まさに『死ぬほど』の痛みをこれから体験するんかー。
うわ。それはちょっと嫌やなー。
てゆーか考えてみたらまだやり残した事って結構あるんちゃうかー?
うんうん、まだ沢山あった。
となると死にたくはないなー。
・・・・・・・・。
つーか長いなぁ。まだ終われへんのかいな。
止まるが先か潰れるが先か。ええ加減どっちかに絞ってくれー。
・・・出来れば止まる方向でね。
あ、止まった。
揺れている時間がすごーく長く感じられました。
そして家には5人居るはずなのですが、この状況でも誰も声を発していません。
地震直後の音と言えば天井で揺れ続けている照明の音くらいで、一瞬の沈黙が一帯を包みました。
しかし父上がのんびりした声で「おーい、大丈夫かー?」と声をかけ、皆の無事を確認。
ほっとすると同時に改めて部屋の惨状を見て唖然としました。
我が寝床であるベッドのすぐ横で、本を満載した本棚が仲良く縦に並んで寝ていらっしゃったのです。
あー、ベッドから抜けて逃げていたらこいつに潰されていたなー。
いやー、危ない危ない。
その後にわかった我が家の被害は幸運にも極めて小さい物で済みました。
台所の窓際においてあった電子レンジが、向かいの壁まで吹っ飛とんでいたのには驚きましたが。
電車が走らず学校に行けなくなり、その日は家族でただずーっとテレビのニュースを見続けていたことを憶えています。
業火に包まれる神戸の街の映像を、倒れてしまった阪神高速の映像を。
それはまるで遠い国で起こったような現実感のない、受け入れがたい物でした。
先程自分たちも一緒に食らった地震の被害がこれか。
何か間違えば自分たちもああなっていたのかも知れない。
そう考えれば考えるほど現実感が無くなって行くんですよー。
あれから10年。
被災した街も見た目は立派に復興しました。
しかしいまだに街に帰れぬ人も多いそうで、被災地の人口は震災前よりもずいぶん減っているそうです。
10年と言われても実感はなく、ついこの間の出来事のように思えます。
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1月10日(月曜日) カデーレ練習
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上京2日目は一日を振るに使ってアンサンブル・カデーレの練習です。
今日はヴァイオリンとヴィオラの4人で練習を行う予定だったのですが、昨日から体調を崩した神楽坂さんが来れなくなって3人に。
今日はN響のヴァイオリニストだったという先生が来られると言うことで、練習場に着く前からもうワクワク。
関東にお住まいのメンバー(つまりウチを除く全員)は既に何度かレッスンを受けており、話には聞いていたのですが遂に実際にレッスンを受けられる日がきましたー。
先生のレッスンはまずお話から始まりました。
ウチらメンバー誰もが知り得ないと思われる外国での話なんかをさらりと話されるのにまずカルチャーショック。
中国の高級ヴァイオリンの話を聞いたときは、恐らくはみんなが「買いに行きたいな」と思ったに違いありません(笑)
向こうでは物価が安いので日本で買うよりも遙かに格安で良い楽器が手にはいるそうなのですよ。
お話も一段落していよいよヴァイオリンのレッスン開始です。
我々がまず教わったことは、弓の毛に塗る松脂の付け方から。
どうも我々が塗っている量は少なすぎるらしく、ちょっとの音出しでそれを見破られた先生が実演して下さいました。
松脂にとどまらず、我がヴァイオリンを手にとって駒の調整から調弦までして頂きました。
説明をしながら調弦をする際に先生が軽く音を出されたのですがそれがもうびっくりです。
ヴァイオリンの音が鳴っている!
いや、おみつさんのヴァイオリンはヴァイオリンだからヴァイオリンの音が鳴るのは当然なんですがね。
洗練された本物の美しくしなやかで柔らかい音色が我が5千円ヴァイオリンから奏でられたのです。
話には聞いていたんですけど実際に耳にして唖然。
それはウチらのように『ヴァイオリンを鳴らしている』のではなく、さながら『ヴァイオリンが歌っている』様な感じ。
先生はを我々3人分の調整をあっという間に終えられ、早速音を鳴らしてご覧とおっしゃいました。
早速鳴らしてみたところ・・・・おおおお!
凄く音が出しやすくなっているではないですか!
松脂の塗り方一つでここまで変わるもんなんだねぇ。
その後はいよいよ曲の練習へ。
今日の練習曲目はDQ4の不思議なほこら。
神楽坂さんがお休みになったため、急遽神楽坂さん担当のパートを初見でやることとなって戸惑いましたが、先生の指導のおかげで徐々に合わせられるようになってきました。
とは言えどウチのパートはごく簡単なもので、合わせたところも曲のほんの一部だったのですけども。
次の曲へ移った後はもうボロボロ。
一度やってみたところで時間となり、先生は退席。
先生、今日は貴重な時間を我々のために割いていただきありがとうございましたー。
改めてヴァイオリンという楽器の難しさを再認識させられ、また大きな目標が出来ました。
その後は3人でほこらの練習を重点的に行い、帰りの飛行機の時間が近付いた為お先に退出。
TAKIさん、スペアリブ師匠、今日はお疲れさまでしたー。
今日は大変貴重な体験が出来て大満足。
とても充実した2日間でしたー。
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1月9日(日曜日) すぎやまこういち新春ドラゴンクエストコンサートスペシャル
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・・・と言うわけでコンサート当日です。
今回は昼間に行われるため、羽田空港に到着後そのままスペアリブ師匠と合流して会場へ。
上野駅に到着後に2人で軽く昼食をとり、駅前にある東京文化会館へ入りました。
この建物なんですが駅出口正面に楽屋用の入口があり、かつてスペアリブ師匠は間違えてここから入ろうとして怒られたとか。
正面入口はぐるりと回った先にあって、とても紛らわしい作りとなっています。(笑)
出たままその足で直行したため、荷物の多かったおみつさんはクロークにヴァイオリンを預けることにしました。
こんなもの持って入ったら周りの人にも迷惑ですしねー。
無事にヴァイオリンを預けた後、ロビーで今日ここに来ているはずの神楽坂さんを探し続けたのですが見つからず。
携帯メールで連絡を取ってみたところ既に着席しているとのことでした。
神楽坂さんと我々は席がバラバラだったのでそのまま会場となる大ホールへ。
コンサートは序曲のマーチで幕を開けて、5の名曲達が次々演奏されていきました。
今回演奏している東京都交響楽団の演奏は初めてでしたけど、凄かったですよ〜。
大迫力の金管を始め、美しい音色を奏でたフルートの名演は特に耳に残りました。
途中で指揮をしていたすぎやま先生の足がつってしまって座ったまま指揮をすることとなったり、うっかり指揮のテンポを間違ってしまって曲の出だしで演奏が止まってしまうなんてハプニングもありましたけど、素晴らしいコンサートでした。
席の位置関係上、ヴァイオリンの音が弱く聞こえたのは少し残念でしたけどねー。
そうそう、忘れてはならないのが終盤に演奏された8の曲。
8をプレイして以来、ずーっとオーケストラ版を聴いてみたいと思っていたので凄く楽しみにしていました。
特に聴きたいと思っていたフィールド曲、『広い世界へ』は頭に思い描いていた通りの編曲でもう感激でしたよ。
早くオケ版のCD発売されないかなー。
コンサートの後に握手会が行われたので今回も並ばせて頂きましたよ。
ヴァイオリンをひっさげて行ったためか、握手のおり先生がそれを見て声をかけて下さりました。
ほんの少しの間でしたけど会話させて頂け嬉しかったなぁ〜(笑)
コンサートの後は先程会えずじまいだった神楽坂さんと、とりっぴぃさんと合流して昼食を食べた店で軽い夕食を。
時間的にまだ早かったためスペアリブ師匠は飲み物だけでしたけど、うちはこの機会にと関東のの黒いうどんを頂きました。
その後急に体調を崩した神楽坂さんと別れ、銀座の楽器屋さんへ。
流石首都の楽器屋さんと言うべきでしょうか。
大阪梅田にある楽器屋さんとは規模が違います。
どうしても大阪の楽器屋さんはギターが主流なんですが、ここではウチらが好きな弦楽器や管楽器なんかで1フロア占めているという夢のような空間。
もちろん並んでいる楽器達のお値段も夢のようなお値段だったのですが。(笑)
何気なく指差したチェロが420万円と言われた日にゃあんた・・・
トランペットよりも更に高音域のピッコロトランペットなんて珍しいものまで並んでいたりで随分と目の保養が出来ました。
いやいや、ただの冷やかしではありませんよ?
ちゃんとヴァイオリンの弦を1セット買ったんですから。(笑)
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1月8日(土曜日) ちと東京へ。
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明日からちと東京へ行って参ります。
今回の状況目的はDQのコンサートを聴きに行くのとヴァイオリン修行。
コンサートはDQ5がメインだそうで、久しぶりの生オーケストラともあって楽しみですわ〜。
ちょっとチケット取った時機を逸して良い席を取れなかったのが残念ですが、まぁ仕方ないね〜。
ヴァイオリンの方はアンサンブルのメンバーと集まって練習する予定。
今回は凄い先生を迎えての練習だそうです。
何が凄いかというと先生のキャリア。
なんと元NHK交響楽団のヴァイオリニストだというのですよ。
しかも現役当時はDQのサントラオーケストラ録音に出演された事もあるのだとか!
まだウチが幼い頃に聴いて衝撃を受けたあのオーケストラの奏者に、生でお会い出来るばかりかレッスンをして頂ける事になるとは。
人生道転ぶかホントにわかったものじゃあありませんねぇ。(笑)
ウチはそんな先生を前に\5,000ヴァイオリンひっさげて行くわけですか。
すごーく楽しみなんですが、ちょっと怖いかも(笑)
まぁそんな訳で行って来まーす。
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1月6日(木曜日) TSUNAMI
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朝の情報番組を見ていたとのことです。
番組では去年年末に起きたインド洋の巨大地震が取り上げられていました。
被災地住民に津波の知識が無かったことが被害を大きくしたと言われていますが、それがどれ程のものかを痛感させる映像が流されて衝撃を受けました。
それは被災地で被災者達を慰めるために作られたという歌でした。
当然ながら現地の言語で作詞されたもので、ただ聴いていても何を言っているのかわかりません。
しかし現地の言語で作詞された詞の中にはっきりと聞き取れる単語がありました。
TSUNAMI。
現地の言語には日本語の『津波』に相当する単語が無いと言うことでしょうか。
母国語に単語が存在しない程、彼等は津波を知らなかったんです。
すなわちそれは部族レベル、国レベルの広さで知識がなかったと言うこと。
それを象徴する歌だなぁと思いました。
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1月3日(月曜日) 謹賀新年
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新年明けましておめでとうございました。
早いものでもう2005年ですよー。
そんな今年の正月は、いきなり体調崩してしまって寝込む始末。
なんだかなぁ(笑)。
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