導師護衛編
専門用語集
第八章
〜出発の朝〜
ドラゴン
地上最強の生物とも言われる最強級モンスターの一つ。
巨大な体から繰り出される肉弾攻撃は勿論、
彼らの吐く火炎は人間程度なら一瞬で炭に変えることが出来る。
魔術にも精通し、飛行能力まである。
ドラゴン一匹で一国の軍隊を凌ぐ強さがあり、
彼らの襲来はすなわち滅びを意味していると言っても過言ではない。
それだけにこの化け物を倒した英雄に贈られる『ドラゴンスレイヤー』の称号は
世界に通用する『勇者の中の勇者』と知らしめる物であり、
これを得た者は確実に伝説に語り継がれることになる。

ディスペル
ディスペル・マジック。
魔法の効果を打ち消す魔法。

導 師
上級魔術師となった者が師匠から与えられる称号。
このレベルに達した者は独立して弟子を取ることもできる。
しかし大半の導師は師匠の元に残り、
ともに魔法研究を続けていくのが定石のようだ。
大派閥の導師ともなるとその権力は絶大で、
末端の弟子などは口もきいて貰えないことが多い。

第九章
〜テイファの不覚(前編)〜
シード村
この物語のホームタウンであるトリスタン市よりも 設定が細かいふざけた村。
魔術師ギルドの秘密魔法実験施設がある。

魔法実験場
導師級の魔術師が新魔法を修得するためには魔法実験が必要となり、
これには魔力制御の失敗による魔力の暴発や暴走などが懸念される。
そのためこれらの被害が大きく及ばないために抗魔力を有し、
都市などから離れた辺境に位置した施設などが必要になってくる。
そのための実験施設の総称。

ディテクトマジック
魔力探知魔法。
魔力が込められた物品や空間等から魔力を感知することが出来る

ライト
まばゆい光を発して闇を照らす照明魔法。

シールド
魔力で物理攻撃を防ぐ盾を作り出す魔法。
強度は術者の魔力による。

レザーアーマー
革製鎧の総称。
金属鎧と比べると強度は低いが圧倒的に軽く、軽戦士向けの鎧。
ものによると着用したまま水に入れる物もある。

バックラー
小さい円盤状の簡素な盾。

マジックミサイル
術者の魔力に応じた数の光弾を発生させ、
それぞれを目標に向け放つ攻撃魔法。
追尾性に優れ、絶対的な命中精度を誇る。

第十一章
〜魔術の塔〜
古代高速言語
最上級儀式魔法に用いられる術式。
この言語で書かれる文字一文字に通常術式の数十数百語分のという
術式が込められていると言われる。
そのため通常術式では出来ない高速の儀式完成が可能となる。
しかしこの術式で儀式を制御するには莫大な魔力、精神力が必要になり、
また使用される語も限りなく多彩なために
現在これを理解できる者は限りなく少ないと言われている。

コミュニケーション
クリスタル

遠話に用いられるクリスタル。
音をリンクさせた遠方のクリスタルに伝達できる。
無論魔法によって遠話は可能であるが、これを使うことにより
魔法の心得のない者でも遠話が可能となる。

テレポート
術者のみに有効な瞬間転移魔法。
儀式で魔力を帯びせた石に場所を記憶させ、
それを読みとることによってその石が元々あった地点へ
瞬間移動できる。

第十二章
〜異 変〜
インビジビリティ
対象を透明化させる隠蔽魔法。
あくまで姿が見えなくなるだけで、物質を透過したりすることは出来ない。
また、透明化していても音は普段通りにたってしまう。

エネルギーボルト
初級の攻撃魔法。小さな光矢を発生させて目標に射す。

ファイアボール
小さな火球を飛ばし、目標地点で爆発させる破壊魔法。
爆発は広範囲に及び、威力は極めて高い。
小さな山小屋程度のものなら楽々吹っ飛ばすことが出来る。

第十三章
〜語れない真相〜
狂気の魔剣
魔力を解放させると、持ち主に殺戮の狂気を植え付けるという魔剣。
魔力さえ解放しなければ少し質のいい魔法剣として使うことが出来る。
10年以上前にゴンザレスとハルダー等のパーティによって発見され、
それ以後ハルダーが管理していた。魔法剣としては月並みの性能を持つ。

ルーンシールド
魔法結界を張るための魔法。
魔法結界については序章の用語を参照。

クロスボウ
俗に言うボウ・ガンと言われる武器。
木製の台尻に直角に弓をつけたもので、弦受けに弦を引っかけ、
本体に刻まれた溝に専用の太矢をつがえる。
そしてライフルのようにかまえ、レバーを引いて矢を発射する。
通常のボウに比べ、弓を引き絞りながら
狙いを定めるわけではないので照準が容易に定められる。
威力も強力で、プレートメイルの装甲を易々突き破ったという。
しかし矢をつがえるのに時間がかかり、速射性に置いてはボウに劣る。
また、威力の大きいものはそれに比例して大きくなり、持ち運びも大変だった。
基本的に『クォレル』と呼ばれる太矢が使用されるが、
中には小石や鉄球などを発射するものもあった。和名は弩(いしゆみ)。

術式の組立
魔法術式の組立は非常に困難な作業であり、
導師級の魔術師になってから初めて行われるのが普通。
マリアが行った組立は現代に当てはめて言うと
コンピュータプログラム言語の文法だけ学び、
何の手本も無しに複雑な実用プログラムを完成させるようなものである。

第十四章
〜対 峙〜
エクステンション
効果時間の短い持続魔法の効果時間を延長する魔法。

ライトニングボルト
指先から一直線に光線を放つ電撃系攻撃魔法。
貫通能力が極めて強く、威力は極めて大きい。
鏡などに反射する性質がある。

レビテーション
対象者に浮力を与え、空中浮遊を可能にする魔法。
あくまでも浮遊するだけで、自由気ままに飛べるわけではない。

第十五章
〜決 戦〜
ヘイスト
対象の動き、反応速度を早める魔法。
肉体の限界を超えて早めることもできる。

クレイウォール
土の精霊力を駆使し、土壁を作り出す魔法。
出来た壁自体はさして丈夫というわけではないが、
軽い魔法による衝撃くらいならば耐える強度を持つ。
効果範囲に障害物があった場合、その部分を避けて形成される。

ダークネス
ライトの魔法とは対局に位置する、闇を作り出す魔法。
この魔法によって作られた闇はいかなる光も通さない。
ただしライトの魔法で中和することは可能。

フレイムウェイブ
ファイアー・ウォールの上級魔法。
炎の壁を作り出し、それを道に沿って走らせることが出来る。

ストレングス
対象の筋力を一時的に増強させる筋力増強魔法。

エンチャンテッド
ウェポン

武具に魔力を付与し、一時的なマジックアイテムに強化する魔法。
これを付与することによって、通常の武器では刃が立たない魔物にも通用するようになったりする。

第十六章
〜結 末〜
キールーン
マジックアイテムの効果を引き出すために用いる呪文。
極めて簡単なもので魔法の心得のないものでも扱える場合が多い。

魔術学園
魔術師ギルドが運営する魔術師育成学校。